トイレの詰まりはスッポンで直ります!

トイレが詰まるとパニックになりがちですが、実はラバーカップ(通称「スッポン」。以下スッポンと呼ぶことにします)で直ることがほとんどです。
スッポンは、今や100円均一のお店でも販売している一家に一台の必須アイテムです。
まだお持ちでなければ、買いに走ることを強くお勧めします。
なぜなら、専門業者でもスッポンのようなツール(威力はスッポンの5倍ぐらいありますが)を使用しますし、他の排水口の詰まりにも使えるからです。
業者を呼べば当然お金がかかります。
また、あわててネットで業者を探したり、マグネット広告の業者を呼ぶとぼったくられるかもしれません。
なので、業者を呼ぶのはスッポンを使ってみてからにしましょう!

どんなスッポンを選べばいいの?

何でも大丈夫!100均で売っているのでもOKだよ。
それより使い方が大事だね!
トイレが一時的に詰まるのはよくあること

トイレが一時的に詰まることはよくあります。
- 便が硬かった or 多かった
- 紙を使い過ぎた
- 水量が足りなかった
原因はこの辺りが多いですね。
「水量が足りなかった」に関しては、タンクの中にペットボトルを入れていたケースもあります。
水道料金はせいぜい100円台しか下がらないのに、詰まりや故障しの原因にはなりやすいので、これは絶対やめましょう!
また、最近は節水型のトイレが多くなって来ており、それに伴って一時的な詰まりは増加傾向にあります。

節水トイレだと「小」は使わない方がいいかも。
水量を増やす設定や調整もしてしておいた方がいいね。
「トイレが一時的に詰まるのはよくあることだ」と覚えておきましょう。
スッポンの使い方

スッポンの使い方には少しコツがいります。
- 便器内の封水(溜まっている水)の水位を上げる=詰まった状態にする
- カップの部分で排水口を塞ぐようにゆっくりと押し付ける
- 強く引っ張る
まず、便器内の封水の水位がいつもより高い状態にします。
水が引いた状態でスッポンを使っても効果はありません。
水が引いている場合はタンクのレバーを少しだけ回しても良いですし、バケツで水を足しても良いでしょう。
次に、スッポンのカップの部分で排水口をできるだけピッタリ塞ぐようにゆっくりと押し付けます。
完全にピッタリ塞げなくても効果はあるので、あまり気にしなくても大丈夫です。
そして、強く引っ張ります。
この時、お釣りをもらわない(=便器内の水が自分にかからない)ように気を付けて下さい。
❶の状態で❷❸を繰り返すと「ゴゴゴー」という音がして一気に詰まりが抜けます。
詰まりがしぶとい時は、❷の時にカップを少し上下運動させると良いでしょう。

ゆっくり水位が下がってプカプカ言ってるけど、直ったのかな?

直った時はゆっくりではなくて一気に流れるから、残念ながら直っていないよ。
その場合はスッポンでは直らないかも…
こんな時は業者に依頼しましょう!

業者を呼ばないと直らないトイレの詰まりのパターンは以下の通りです。
- スッポンでは直らない場合
- スッポンで直っても、すぐにまた詰まる場合
- お風呂や洗濯機などの他の排水口から逆流する場合
スッポンでは直らない場合
スッポンでスッキリ流れるようにならなかったり、全く通用しない場合、戸建てだと外部の排水桝で詰まっている可能性が高いです。
ご自身で排水桝を見てみると良いでしょう。

塩ビ桝だと開けてみないと分かりませんが(マイナスドライバーやラジオペンチで開けられます)、コンクリート桝だと地面に汚物や紙があふれているかもしれません。
原因で多いのは桝の破損や木の根っこ、あるいはその両方です。
この場合は、外部の排水桝から高圧洗浄して直します。
スッポンで直っても、すぐにまた詰まる場合
スッポンでスッキリ直るのに時間を置かずにまた詰まる場合、便器の中に物が入っています。
水だけならいくらでも流れますが、大便やトイレットペーパーを流せば十数回以内には再び流れなくなります。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭だとおもちゃなどが多いですが、大便とトイレットペーパー以外の物が流れれば詰まると思った方が良いです。
アクアスで施工したお宅では、爪楊枝1本で詰まっていた例もありました。
便器の中に物が入っている場合は、便器を取り外してひっくり返して取り出すことになります。
お風呂や洗濯機などの他の排水口から逆流する場合
マンションで多いケースですが、スッポンでトイレの詰まりを直すと、お風呂や洗濯機などの他の排水口から逆流することがあります。
この場合はそれらの排水管が合流した先で詰まっており、トイレの詰まりではありません。
トイレとそれ以外の管が床下で繋がっているか否かは物件によりますが、この症状が起こる場合はキッチンも含めて全て繋がっています。
全て合流した先で共用管(上下のお部屋と繋がる管)に至りますが、その手前で詰まっています。
いろんな排水口からいろんな物が流れるので原因の特定はできませんが、油の流れる可能性がある管の詰まりの原因はほぼ油です。
この場合は居室内の排水口(キッチン、お風呂、洗濯機)から高圧洗浄して直します。
業者の探し方

くらしのマーケットがお勧め!
「くらしのマーケット」の利用をお勧めします。
地域の優良業者を探すには、これが一番確実です。
駆け出しの業者さんもいらっしゃるので皆が皆技術が確かとは言えませんが、少なくともぼったくられることはありません。
アクアスも登録しているので分かりますが、悪質業者が生き残れるシステムではありません。
もちろん、アクアスの対応エリア内なら「お問い合わせ」から直接ご連絡下さい。
ネットで直接業者を探したり、マグネット広告を配布している業者を呼んでぼったくられた話は枚挙に暇がありません。

また、テレビCMをしているような有名な会社も全くお勧めしません。
アクアスでは、年に何件もそれらの会社の尻拭いをしているからです。
なので、くらしのマーケットで近くの業者を探すのがお勧めです。
なお、アクアスでは「会社のウェブサイト」ではなく「ブログでの情報発信」という形にし、「よろしかったら弊社をご利用下さい」というスタンスで運営しています。
まとめ
トイレの詰まりは慌てず、まずはスッポンで冷静に対処するのが鉄則です。
多くの場合は自力で解消できますが、繰り返す詰まりや他の排水口への影響がある場合は、専門業者の力が必要です。
業者選びは慎重に、「くらしのマーケット」など信頼できるサービスを活用しましょう。
無駄な出費やトラブルを防ぐためにも、正しい知識と判断が大切です。